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茨城大人文学部・2011年度後期「憲法Ⅱ(人権総論)」資料置場 : 吉良貴之

【概要と目標】

 1・2年次および一般教養科目で学習した憲法の発展として位置付けます。「人権論」を中心に、その原理的な正当化根拠を法・政治哲学史の様々な立場から考え、人権を多面的・立体的に理解することを目標とします。それによって憲法上の議論について自分なりの一貫した立場を獲得していただくとともに、「人権論を通した」法・政治哲学史入門となることも目指します。
 受講者の方は事前に、これまでに履修した「憲法」関係科目の人権論の部分をよく復習し、知識を整理しておいてください。「憲法」関係の科目を履修したことのない方はできるだけ、憲法の一般的な教科書(シラバス記載の以外のものでもかまいません)の人権論の部分を一通り読んでおいてください。もちろん、講義中は憲法学上の議論を丁寧に復習し、講義で扱っている話とどのような関係にあるかを確認しながら進めていき、憲法未修者にも十分な配慮をする予定です。また、法・政治哲学史に関しては特段の予備知識は求めません。

シラバスはこちら


【資料】

講義中の板書(パソコンで打ち込んだもの)をここに置いておきます。復習にお使いください。パスワードは教室番号、半角数字のみです。

【レポート課題】

・[締切] 期末レポートの提出締め切りは2月22日17時までです。
・[課題] 「人権」に関わるテーマを自由に設定し、本講義で扱った様々な憲法学的・政治哲学的立場と比較しながらそれぞれのメリット・デメリットを考え、自分なりの一貫した議論を展開すること。テーマは「人権一般」に関するものでも、個別の人権問題に関するものでもかまいません。
・[条件] 文献(紙の本)を必ず複数参照すること。インターネット上のページを参照することも構いませんが(ただし、著者や所属等がはっきりしているものに限ります)、その場合は参照元URLを明記してください。インターネットしか参照していないものは不可とします。ただし、CiNii などで読むことのできる電子ジャーナルは、紙の本と同じ扱いにします。
 # wikipedia(日本語版)は、少なくとも憲法学や政治哲学についてはあまり詳しくないものが多いです。「最初のとっかかり」として読むのはかまいませんが、参考書で必ず「裏付け」を取ってください。

【小テスト課題】

(1) 2.16実施
1. 「人権」と「憲法上の権利」の違いを説明し、それを分ける意味について論じてください。
2. リベラリズムの人権論の中心にあるものは何か、考えるところを論じてください。

(2) 2.17実施
1. 功利主義による人権の捉え方を論じてください。
2. 「共同体の価値」について、法的に守るべきものはあると思いますか。ある場合は具体例を出して論じてください。ないと思う場合はなぜかを論じてください。

→ レポート、小テストとも、添削して返したものをよく復習し、理解を深めてもらえれば幸いです。特に、憲法上の具体的な問題にあてはめるとどうなるかを意識してみてください。


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