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若手法哲学研究会

04. 若手法哲学研究会・紹介と活動記録

【活動内容】

 1. 研究会開催 (各自の研究発表、学会予行演習など)
  # 場所は明治大学、早稲田大学、東京大学などで行っております。主に土日の午後です。
 2. メーリングリストを通じた情報交換 (研究会・学会開催情報、新刊案内、相互コメントなど)
  # 会員数は2021年現在、88名です。
  # 主宰・幹事は吉良貴之、西村清貴が務めております。

 参加資格・会費などは特にありません。「若手」は気持ちの問題です。
 ご関心のある方は吉良(jj57010@gmail.com)までご連絡いただければML登録いたします。
 狭義の「法哲学」にこだわりなく、幅広い異分野交流を目指しております。お気軽にどうぞ。


【活動趣旨】

 2007年4月頃から、法哲学・憲法学専攻を中心に、関連領域を含め、関東の院生・ポスドク等の方々の研究発表会を開催しております。学会や各種公式研究会での発表の予行演習など気軽に行っていただくとともに、所属大学を超えた交流の場を設ける趣旨のものです。メーリングリストで資料を配布したり、専門領域の近い方にコメントをお願いするなど、事前準備・事後的フォローにも力を入れております。
 # 「日本法哲学会」「東京法哲学研究会」等には本研究会メンバーの大部分が所属していますが、制度上の関係はありません。
 # その他の各種団体とも無関係です。


【次回予定】

未定(希望者がいれば開催)


【これまでの活動記録】

第32回 2022年03月08日(火)20時 オンライン
1. 佐々木梨花(東京大学法学部4年)「適応的選好形成はどう悪くなるのか」
2. 高橋礼(早稲田大学政治経済学部4年)「帰結主義の諸類型と全域帰結主義の困難」
 # 科研費研究会「欺瞞による無知の行為の有責可能性についての哲学と法学の融合的研究」(代表:太田雅子)との共催。

第31回 2021年05月23日(日)16時 オンライン(参加申込フォーム
1. 松田和樹(早稲田大学助手)「婚姻制度廃止後の成人同士の共同生活と法」
2. 山田秀頌(東京大学大学院)「ブルーボーイ裁判はいかにトランスセクシュアリティを問題化したか」
3. 葛原千景(東京大学大学院)「トランスジェンダーの身体と「発達」をめぐる政治」
 # 科研費研究会「ポスト・ジェンダー法学の構築に向けた総合的研究:法と意味秩序の相克を軸に」(代表:綾部六郎)との共催。

第30回 2019年02月23日(土)14時 立教大学
1. 見崎史拓(名古屋大学大学院)「逸脱主義の法実践・制度変革へ向けて――批判法学と社会的立憲主義」
2. 網谷壮介『共和制の理念:イマヌエル・カントと一八世紀末プロイセンの「理論と実践」論争』(法政大学出版局、2018年)合評会
 # 著者の網谷さん(立教大学助教)をお呼びして議論します。

第29回 2017年11月03日(金祝)15時 早稲田大学
1. 小川亮(東京大学大学院)「どこまでも主観的な解釈の方法論:R. Dworkin, Justice for Hedgehogs を中心に」
2. 小塚真啓(岡山大学)「濫用防止ルールの是非に関する一考察:それは天使か、それとも悪魔か」

第28回 2017年03月04日(土)13時30分 早稲田大学
1. 服部久美恵(早稲田大学大学院)「ラズの法理論」
2. 松田和樹(東京大学大学院)「揺れるフェミニズム――同性婚合法化か、あるいは婚姻制度廃止か?」
 # コメント:佐藤美和(お茶の水女子大学フェロー)
3. 赤岩順二(明治大学兼任講師)「カント法倫理論における緊急権――広義の法、占有論、自己保存」

第27回 2016年2月26日(金)13時30分 早稲田大学
1. 鈴木康文(広島修道大学専任講師)「ヴィルヘルム・アルノルトの法と社会に関する研究について」
2. 太田雅子(お茶の水女子大学元非常勤講師)「脅迫は正当化または弁明となりうるか――Erdemovicは救われるか」
3. 蝶名林亮(創価大学非常勤講師)「Hart-Dworkin 論争に関するメタ倫理学的考察」

第26回 2016年01月10日(日)14時 早稲田大学
1. 渡貫諒(国際基督教大学助手)「無国籍概念と市民権:憲法理論の拡張可能性」
2. 荒木優太(在野研究者、日本近代文学)「どんな他者となら共生できる?」
 # 2は群像新人評論賞優秀作「反偶然の共生空間:愛と正義のジョン・ロールズ」とその後のご関心についてお話いただきました。

読書会企画: ハンス・ケルゼン「現代民主制論批判」
2015年11月1日(第1部)、2015年11月15日(第2部)、2016年01月17日(第3部)の全3回。
文献: ケルゼン『ケルゼン著作集Ⅰ:民主主義論』(上原他訳、慈学社出版、2009年)、pp.151-315

読書会企画:「ハートで読むハート読書会」 2015年05月17日、05月31日、06月14日、06月28日の全4回、明治大学など
文献: H.L.A. Hart, The Concept of Law, 3rd edition, OUP(長谷部恭男訳『法の概念(第三版)』(ちくま学芸文庫、2014年)

第25回 2014年11月23日(日)13時30分 早稲田大学
1. 春日亮佑(東京大学大学院)「ロックにおける人格、所有、知識」
2. 西村清貴(法政大学非常勤講師)「法実証主義という術語について――歴史法学との関係を中心に」
3. 髙木智史(一橋大学大学院)「拡張共感による個人間比較と立場互換に基づく正義」

第24回 2014年08月15日(金)13時 一橋大学
The Cambridge Companion to Utilitarianism 読書会企画
1. 川鍋健(一橋大学大学院)「6章 行為功利主義」
2. 永石尚也(一橋大学大学院)「7章 規則功利主義」
3. 吉良貴之(宇都宮共和大学専任講師)「8章 グローバル功利主義」
4. 髙木智史(一橋大学大学院)「11章 福利の客観理論」

第23回 2013年10月20日(日)13時 東京大学
1. 吉良貴之(宇都宮共和大学専任講師)「ゲノムデータベースとプライバシー」
2. 池田弘乃(大妻女子大学ほか非常勤講師)「フェミニズム法学とクィア法理論の交錯する場」
3. 綾部六郎(名古屋短期大学助教)「法をクィアするとは:同性婚の法制化現象を題材として」
 # 1は2013年度法哲学会分科会、2-4は同ワークショップ「クィア法理論の可能性を探る」の予行演習です。

第22回 2013年1月20日(日)13時 東京工業大学
1. 香川璃奈(医師)「医療と法の距離は埋まるのか?」
2. 河合恭平(東京工業大学大学院) 「H・アレントの共通世界論に見る「境界」の思想――公共性を存続させるために」
3. 酒井麻千子(東京大学大学院) 「著作権の正当化根拠について――いわゆる「自然権」としての正当化に関する歴史的考察の試み」
4. 成原慧(東京大学助教) 「初期ローレンス・レッシグにおける憲法理論と法哲学」

第21回 2012年5月19日(土)14時 明治大学
1. 鈴木昌子(元早稲田大学大学院)「米国における尊厳死法――安楽死論再構成の試み」
2. 中村安菜(明治大学助手)「日本における国籍概念の形成と展開――憲法と国籍法の歴史的な流れをふまえて」

第20回 2012年3月10日14時 明治大学
1. 清水潤(中央大学助教) 「アメリカにおける不文憲法の伝統」
2. 川瀬貴之(千葉大学助教) 「法システムと科学システムの相互作用」
3. 吉良貴之(JST-RISTEX嘱託研究員) 「死の害の存在論――剥奪説と自由の概念分析 」

第19回 2011年08月06日(土)14時 明治大学
1. 福原明雄(首都大学東京大学院)「自由・市場・共同体」
2. 鈴木康文(早稲田大学大学院)「19世紀前半ドイツにおける判例の地位――歴史学派法源論研究のために」
 # 2011年度合同合宿の予行演習

第18回 2011年5月22日(日)15時 明治大学
1. 清水潤(中央大学助教) 「レッセフェール立憲主義とその射程:リバタリアン法学における会社の位置」
2. 城野一憲(早稲田大学大学院)「修正1条の「制度主義」――動態的な“institution”観と表現の自由」

第17回 2011年02月16日(水)15時 明治大学
1. 西迫大祐(明治大学大学院)「フーコーにおける法的権力の検討」
2. 綾部六郎(北海道大学大学院)「法とノルムのあいだ:フーコーのノルム論を手がかりに」
 # コメント: 池田弘乃(東京大学大学院)
 # 2011年度日本法哲学会ワークショップ「法とノルムの哲学」につながりました。

第16回 2010年10月13日(水)14時 明治大学
1. 小林史明(明治大学大学院)「〈法と文学〉の射程」
2. 池田弘乃(東京大学大学院)「代弁、文学、〈性〉」
3. 吉良貴之(学振PD)「〈法と映画〉、特にイメージとの関係」
4. 中村美帆(東京大学大学院)「文化政策学と〈法と文学〉」
 # 2010年度日本法哲学会ワークショップ「法と文学の展望」予行演習

第15回 2010年03月24日(水)14時 立教大学
吉永圭『リバタリアニズムの人間観』(風行社、2009年)合評会
 # コメント: 西村清貴(早稲田大学大学院)、吉良貴之(学振PD)
 # 応答: 吉永圭(立教大学助手)

第14回 2010年02月17日(水)14時 立教大学
1. 福原明雄(首都大学東京大学院)「リバタリアン・パターナリズムの検討」
 # コメント: 吉永圭(立教大学助手)
2. 城野一憲(早稲田大学大学院)「表現の自由理論における「言論者としての政府」というメタファー
 # コメント: 岡田健一郎(一橋大学大学院

第13回 2009年12月16日 15時 立教大学
1. 三木隆太郎(横浜国立大学大学院)「罪刑の均衡と科刑の衡平」
2. 大平道広(立教大学大学院)「トマス・ホッブズの思想と国家間の関係について

第12回 2009年08月24日(月)14時 東京大学
1. 綾部六郎(北海道大学大学院) 「ジェンダー・ノルム・理解可能性――ジェンダーと法についての一試論」
2. 小林史明(明治大学大学院)「法と文学研究の視座」
 # 2009年度合同合宿の予行演習

第11回 2009年05月14日 13時 東京大学
1. 学振応募申請書検討会
2. 最近の合格者による体験談

第10回 2008年11月13日(木)13時 早稲田大学
1. 池田弘乃(東京大学大学院)「フェミニズムと法概念論の対話に向けて――N.レイシーの法理論を手がかりに」
 # コメント: 綾部六郎(北海道大学大学院)
2. 清水潤(東京大学大学院)「残余としての自由と禁止としての自由――ロックナー法理論と現代リバタリアン憲法理論の比較考察を通して」
 # コメント: 城野一憲(早稲田大学大学院)

第9回 2008年06月28日(土)15時 早稲田大学
1. 伊藤泰(拓殖大学非常勤講師)「政治の環境と男女の争い」
 # コメント: 清水潤(東京大学法科大学院)、吉良貴之(東京大学大学院)
2. 吉良貴之(学振PD)「刑事裁判の時間性――法的現在主義による法‐道徳分離論」
 # コメント: 伊藤泰

第8回 2008年05月18日(日)14時 早稲田大学
1. 小林史明(明治大学大学院)「『イェルサレムのアイヒマン』とアレントの法、ショシャナ・フェルマンの所説を中心に
 # コメント: 吉良貴之(日本学術振興会特別研究員PD)
2. 池田弘乃(東京大学大学院)「<性>の公共性」
 # コメント: 森脇健介(早稲田大学大学院)

第7回 2008年02月23日(土)14時 東京大学
1. 渡辺健生(明治大学大学院)「戦間期の日中外交」
 # コメント: 橋本将志(早稲田大学大学院)
2. 米村幸太郎(東京大学大学院)「規範的正義論についてのメタ倫理学的一考察
 # コメント: 伊藤克彦(一橋大学大学院)

第6回 2008年01月10日 14時 早稲田大学
1. 岡田健一郎(一橋大学大学院)「日本の公法学における警察の基礎付け論
 # コメント: 西村清貴(早稲田大学大学院)
2. 清水潤(東京大学大学院)「財産権保障の意義と一般的自由権の連関」
 # コメント: 岡田健一郎

第5回 2007年10月18日 14時 早稲田大学
1. 西村清貴(早稲田大学大学院)「パウル・ラーバントの国家理論
2. 鈴木康文(早稲田大学大学院)「G・F・プフタの慣習法論――その機能について」

第4回 2007年9月20日 14時 早稲田大学
1. 伊藤泰(拓殖大学非常勤講師)「政治的決定と正統性」
 # コメント: 吉良貴之(東京大学大学院)
2. 森脇健介(早稲田大学大学院)「オランダ社会における『多元性』と『寛容』」
 # コメント: 三原泉(早稲田大学大学院)

第3回 2007年8月9日(木)13時 早稲田大学
1. 清水潤(東京大学大学院)「財産権保障の意義と一般的自由権の連関」
 # コメント: 吉良貴之(東京大学大学院)、西村清貴(早稲田大学大学院)
2. 三原泉(早稲田大学大学院)「熟議民主主義と価値多元主義の相互関係――ガットマン=トンプソンの提言とその批判をめぐって」
 # コメント: 石黒太(早稲田大学大学院)
3. 米村幸太郎(東京大学大学院)「道徳的直観主義の擁護の試み」
 # コメント: 伊藤克彦(一橋大学大学院)

第2回 2007年6月14日(木)14時 早稲田大学
1. 綾部六郎(北海道大学大学院)「法・ジェンダー・セクシュアリティのトリアーデ」
 # コメント: 谷口洋幸(日本学術振興会特別研究員PD)
2. 吉良貴之(東京大学大学院)「サーヴェイ:最近の世代間正義論の新動向」

第1回 2007年5月10日(木)14時 早稲田大学
1. 西村清貴(早稲田大学大学院)「C・F・v・ゲルバーの国制論――国家と社会の観点から」
 # コメント: 吉永圭(東京大学COE特別研究員)、高橋雅人(早稲田大学大学院)
2. 伊藤克彦(一橋大学大学院)「ホーリズムの法哲学的意義と可能性――クワイン、ドゥオーキン、ロールズの考察を通して」
 # コメント: 佐藤裕則(早稲田大学大学院)、米村幸太郎(東京大学大学院)

 # 発表者・コメンテイターの所属・肩書は開催時のものです。すべて敬称略。研究会メンバー以外の方も含まれています。
 # 直接的な関連のある論文は cinii にリンクしています。それ以外にも、(共)著書や学会報告につながった発表が多くあります。


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