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2015年度 授業評価と改善課題のまとめページ(吉良貴之)

2015年度に担当した科目の授業評価アンケート結果を分析するとともに、
それをもとにした反省、改善点などについてまとめます。
授業科目名のリンクは、シラバスPDFや、連絡用に作ったページです。
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【2015年度担当科目】

 [前期]
 01. 宇都宮共和大学 シティライフ学部 前期・講義「法学入門Ⅰ
 02. 宇都宮共和大学 シティライフ学部 前期・講義「憲法A
 03. 宇都宮共和大学 シティライフ学部 通年・演習「EXゼミⅠ
 04. 宇都宮共和大学 子ども生活学部・宇都宮短期大学 前期・講義「日本国憲法/法学
 05. 宇都宮共和大学 子ども生活学部 前期・講義「現代の教養講座Ⅲ」(オムニバス、5回担当)
 06. 創価大学 法学部 前期・講義「法哲学
 07. 創価大学 法学部 前期・演習「テーマゼミ
 08. 創価大学 法科大学院 前期・講義「法と正義」(オムニバス、2回担当)
 09. 東京大学 大学院総合文化研究科 前期・講義「科学技術概論Ⅱ」(オムニバス、105分3回担当)

 [後期]
 01. 宇都宮共和大学 シティライフ学部 後期・講義「法学入門Ⅱ
 02. 宇都宮共和大学 シティライフ学部 後期・講義「憲法B
 03. 宇都宮共和大学 シティライフ学部 後期・講義「行政法
 04. 宇都宮共和大学 シティライフ学部 後期・講義「労働法
 05. 宇都宮共和大学 シティライフ学部 後期・講義「国際政治Ⅱ
 06. 宇都宮共和大学 シティライフ学部 通年・演習「EXゼミⅡ
 07. 創価大学 法学部 後期・講義「法思想史」(2コマ・4単位)
 08. 国際基督教大学 教養学部 冬期・講義「法哲学」(70分3コマ・3単位)

 # 下記、1(1)-(5)の本務校の部分については読みやすくまとめたPDFもあります。


1. 本務校(宇都宮共和大学)での講義について

(1) 科目の目的(達成目標)とこれまでの授業内容の工夫点(努力点、改善点等)

 各種法学科目を担当。導入的な科目(法学入門、憲法)では基本的な法的思考のあり方を身に付けることを目標とする。発展的な科目(行政法、労働法)ではそれを踏まえ、都市の経済のあり方とそのルールとしての法について理解し、他科目(特に経済系)との有機的な連携を意識しながら「シティライフ」について「法」的な側面からのアプローチを理解することをそれぞれ目標とする。
 法律科目は「なんだか難しそう」という思い込みを取り除く必要があるため、その時々のニュースや映像を積極的に素材に用い、身近な問題として捉えてもらうよう努力している。また、授業中の小テストほか、コミュニケーションとフィードバックの機会を複数用意することを心がけている。

(2) 2015年度授業評価アンケート(学生)結果、これまでの傾向値

 昨年度と同様、全体的におおむねよい評価となっている。項目別にみると、「この授業はよく理解できた」という評価は高く、これは毎回の小テストや期末試験での実感とも一致している。また、「知的関心・興味が深まった」という評価も高く、法律科目を身近なものとして感じてもらう試みが一定程度、成功している。「質疑応答の機会」についても、講義中に反応を見ながら適宜、時間をもうけたり、毎回の小テストで疑問点を書いてもらったり、その他の会話・メールなどでの対応も行っており、多様なコミュニケーションの機会を作っていることが評価されているものと思われる。
 一方、「行政法」の各項目がやや低めに出ている点などは課題である。専門的内容が多かったためと思われるが、適切なレベル設定を再考する必要がある。また全般的に、受講者自身が「予習・復習」を十分に行ったかどうかについて点数がやや低くなっている。これは全般的な学修習慣の問題でもあるが、特に法律学になじみのない学生にとっては予習面が難しかったものと思われる。

(3) 2015年度授業の自己評価と考察

 (1)(2)に記した通り、科目の目標とそれを効果的に達成するための試みについては、おおむね成功しているものと自己評価している。毎回の小テストをはじめとする、受講者とのコミュニケーションおよび講義へのフィードバックについては、さらなる強化を図りたいと考えている。
 (2)に記した課題については、予習面に課題があるように思われる。事前学習を行いやすいように、2015年度は指定の教科書・参考書をより理解しやすいものに変更したが、さらなる検討が必要である。また、どういった問題関心をもって予習すべきかについても、具体的な問いを出し、十分な指導を行いたいと思う。復習面については、大部分の受講生が配布資料や返却された小テスト等をよく見直しているようであり、大きな問題はないと考えているが、継続的な習慣となるよう、問題設定や添削のあり方などの向上に向けて研鑽したい。

(4) 2015年度授業改善の課題と具体的方策

 一方的な「知識伝達型」の講義にしないことを第一の目標とする。対話によって講義に「参加」したという意識が生まれると講義への満足度・理解度も飛躍的に高まるため、どのような問題であれば発言しやすいか、意識的に考えていくこととしたい。そのためには、受講者がどのような問題について積極的な関心を持っているか、日常的なコミュニケーションから探っていくことが必要であると思われる。また、本年度は教室規模を小さいものに変更した授業がいくつかあったが、教員との距離が近いほうが参加意識も高くなりそうである。そういった環境面についても意識的に取り組んでいきたいと思っている。
 また、予習・復習課題の明確化も必要である。あらかじめ具体的な課題を出しておき、次回の授業でそれを素材に、時間をとってグループディスカッションやワークショップを行うことで「参加」意識を高めることを積極的に試みるつもりである。

(5) その他

 演習科目「EXゼミⅡ」では、参加者の問題関心に応じた構成を心がけた。受講者は8名。2年生対象であり、ゼミでの発表や議論の基本的なあり方を身につけてもらうことを目標とした。基本的な進行はシラバス通りであり、資料の調べ方、発表の仕方、議論の作法などについて、年間を通じて練習を積み、卒論に向けてテーマを見つけていくための基礎的な指導を行った。毎回、活発な議論がなされ、参加者の満足度もおおむね高いものであった。なお、前期後期に1回ずつ、宇都宮地方裁判所の見学(裁判傍聴など)も行った。法律の「現場」を知ることができたことは有益であったと思われる。
 子ども生活学部、および宇都宮短期大学での講義は別キャンパスで開講されたものである。上で述べたことについてシティライフ学部での講義と大きな違いはないが、保育や音楽など、より特定の関心をもった受講者が多いため、できるだけそれに合わせた素材を導入的に用いるなどの工夫を行った。

2. 2015年度 非常勤科目について

 2015年度は非常勤科目として、国際基督教大学教養学部「法哲学」、創価大学法学部「法哲学」「法思想史」「テーマゼミ」、とちぎグローバル人材育成プログラム "Japanese Constitutional Law in Globalization"(宇都宮大学)を担当した。


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