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ICU2013

ICU 2013年度・秋・金曜567限「法哲学」(70分×3コマ×8回 担当:吉良)(終了)

連絡事項を書いたり、配布物などを置くためのページです。
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【お知らせ】
「法哲学」講義は全ての回が終了しました。お疲れさまです。
みなさんが活発に議論に参加してくださったおかげで、こちらもとても楽しく講義でしました。
本当にどうもありがとうございました!(^-^)

今後もICUにはいろいろ用事でいくことになりますので、何かありましたらご遠慮なくどうぞ。
自主ゼミなどの(不定期)開催も考えております。
また、論文など送ってもらえたらコメントしますので、そういうのもご遠慮なく。

【レポート課題】
期限: 11月15日(金)17時
提出場所: レポートボックス、またはメール添付。
 # メール提出の場合、受領確認の返事を出します。返事がない場合は電話確認お願いします。
 # 遅れる場合は事前にご相談ください。やむをえない事情がある場合には配慮します。
分量: 2000~4000字程度を目安とする。英語でも可。多いのはいくら多くても可。
テーマ: (広義の)法哲学に関わるテーマを自由に設定すること。
 # 講義で扱った話題に何らかの形で関連させることが望ましい。
 # 法的な諸概念や正義論の検討を、自分の専攻の問題関心に応用して展開してみると楽しいです。
 # 最近のニュースや裁判例などを(法)哲学的に分析してみるものなどもOKです。
条件: 参考文献を必ず複数用い、対立するいくつかの見解を批評しながら自説を展開すること。
 # wikipedia その他、ネット上の情報のコピペ(剽窃)は失格とします。
 # ネット上の情報を参照することはかまいませんが、出典を必ず明記してください。
 # Cinii、Hein その他、オンラインジャーナルの論文は紙の本と同じ扱いとします。おおいに利用ください。
 # テーマ設定ほか、不安な場合は事前に(構想でも)送ってもらえれば添削して返します。

レポート・成績評価について質問や疑問がある場合には、早めにご連絡ください。→ 教員連絡先


第8回(最終回)は、11月8日(金)567限です。
「知的財産権」「著作権」にかかわる法哲学的問題を扱います。
これまで英米系の議論が中心でしたので、ドイツ法思想史系の議論を紹介してバランスを取ります。
(招聘講師: 酒井麻千子先生(東京大学大学院、知的財産法))
第5回の「権利」で行った議論とうまく比較できるように用意しておいてください。

予習用の課題文献は次の通りです(追加の可能性あり)。
・小泉直樹『知的財産法入門』(岩波書店[新書]、2010年)
・福井健策『著作権とは何か――文化と創造のゆくえ』(集英社[新書]、2005年)
・島並良・上野達弘・横山久芳『著作権法入門』(有斐閣、2009年)
・笹倉秀夫『法思想史講義(下)』(東京大学出版会、2007年;特に19世紀ドイツ法思想の部分)
・山根崇邦「知的財産権の正当化根拠論の現代的意義(1)」知的財産法政策学研究28号、2010年(全文PDF
→ 知的財産法・著作権法について未修の方は、簡単な入門書を何か読んでイメージをつかんでください。
ほか、余裕があればドイツ系の法思想史の文献をチェックお願いします。

【追記】当日配布資料はこちら

第7回は、10月25日(金)567限です。
民主主義と司法の関係について、これまでの議論を復習する形でまとめます。
また、それに関係させるようにして、みなさんから要望があった具体的問題について考察を深めます。
まとめの回なので特に予習文献は指示しませんが、これまでの議論をよく整理し、
自分なりの問題関心から議論できるようにしておいてください。

第6回は、10月18日(金)567限です。
「価値」という概念について、様々な法哲学的問題を考えます。
ある価値を「客観的」「合理的」に語るのはどういうことか(可能なのか)といったことを踏まえ、
現実の政治過程は望ましい価値を実現するのによい仕組みといえるかどうかを考えます。

予習文献としては、
 碧海純一『法哲学概論(全訂第2版補正版)』(弘文堂、2000年:複数の版があるが、手に入るもので)
 大庭健『善と悪』(岩波書店[岩波新書]、2006年)
 伊勢田哲治『動物からの倫理学入門』(名古屋大学出版会、2008年)
 田村哲樹『熟議の理由』(勁草書房、2008年)
 ジェイムズ・フィシュキン『人々の声が響き合うとき――熟議空間と民主主義』(早川書房、2011年)
 キャス・サンスティーン『熟議が壊れるとき――民主政と憲法解釈の統治理論』(勁草書房、2012年)
などから、関心に応じて取捨選択して読んでおいてください。

第5回は、10月11日(金)567限です。
「権利」という概念について、様々な法哲学的問題を考えます。
通常のように「権利」概念の日常的な用語法の問い直しを行うとともに、
それを「実現」「正当化」するとはどういうことか、という問題を、
特に司法の場を念頭に置いて考えてみたいと思います。

【予習課題】
ここまで、日常的な概念の問い直しを主に扱い、議論が盛り上がっています(楽しいです^^)。
が、一方で、具体的な制度や社会問題にどうあてはめればよいのかという「実例」を示してほしい、
という要望もありました。それはできるだけみなさんのほうで最終レポートで展開してほしいのですが、
ある程度、講義中にも扱うのが必要だと思いましたので、予習課題を出すことにします。
→ いわゆる「ダンス規制」(参考)の問題について、これまで議論してきた
様々な「自由」概念は、ここで問題になる「表現の自由」「営業の自由」などにあてはめられますか。
ズレる部分があるとしたら、それはどんなところが・なぜそうなりますか。
これは今回の「権利」概念の問い直しにもつながるので、みなさん、考えを整理しておいてください。

予習文献としては、
 『講座 人権論の再定位 (1)~(5)』(法律文化社、2010年、特に1、2、5巻)
 ロナルド・ドゥウォーキン『権利論(増補版)』(木鐸社、2003年)
 ピーター・シンガー『動物の解放(改訂版)』(人文書院、2011年)
 マイケル・フリーデン『権利』(昭和堂、1992年)
などから、関心に応じて取捨選択して読んでおいてください。

第4回は、10月4日(金)567限です。
「自由」という概念について、様々な法哲学的問題を考えます。

予習文献としては、
 井上達夫『自由論』(岩波書店、2008年)
 森村進『自由はどこまで可能か』(講談社〔新書〕、2001年)
 大屋雄裕『自由とは何か』(筑摩書房〔新書〕、2007年)
 齋藤純一『自由 思考のフロンティア』(岩波書店、2005年)
 Z・A・ペルチンスキー、J・グレイ『自由論の系譜』(行人社、1987年)
などのうち、関心に応じて取捨選択して読んでおいてください。
意欲のある方は、『自由論の系譜』で扱われている各種の古典にもチャレンジするとよいです。

【追加】
 早川誠「ヘイト・スピーチと「自由」の意味」、シノドス、2013年10月29日

第3回は、9月27日(金)567限です。
世界正義論、世代間正義論など、現実的な問題に取り組む正義論を考えます。

予習文献としては、
 井上達夫『世界正義論』(筑摩書房、2012年)
 井上達夫「世界正義論に向けて」(立教法学83号、2011年、↑著に収録、こちらでネット閲覧可能)
 ジョン・ロールズ『万民の法』(岩波書店、2006年)
 トマス・ポッゲ『なぜ遠くの貧しい人への義務があるのか』(生活書院、2010年)
☆吉良貴之「世代間正義と将来世代の権利論」(愛敬浩二編『人権の主体』(法律文化社、2010年))
などのうち、関心に応じて取捨選択して読んでおいてください。
特に世界正義論(グローバル・ジャスティス)については文献が多いので、上記以外の文献にも積極的に挑戦してみてください。
ただし、世代間正義論について☆印の吉良論文は読んでもらっていることを前提として講義します。

第2回は、9月20日(金)567限です。
ロールズ以降の正義論の議論状況を一通りおさらいします。

予習文献としては、
☆中山竜一『二十世紀の法思想』(岩波書店、2001年)、特にコラム4(102-111頁)
 平井亮輔編『正義――現代社会の公共哲学を求めて』(嵯峨野書院、2004年)
★盛山和夫『リベラリズムとは何か――ロールズと正義の論理』(勁草書房、2006年)
★W・キムリッカ『現代政治理論(新版)』(日本経済評論社、2005年)
 仲正昌樹『集中講義!アメリカ現代思想――リベラリズムの冒険』(NHK出版、2008年)
 M・サンデル『これからの「正義」の話をしよう』(早川書房[文庫]、2011年)
 中山元『正義論の名著』(筑摩書房[ちくま新書]、2011年)
 川崎修・杉田敦編『現代政治理論(新版)』(有斐閣、2012年)
などのうち、どれでもかまいませんので、ロールズ以降の正義論にかかわるものを読んでおいてください。
おおむね入門的なものを並べていますが、★印はやや発展的な内容です。
大量に文献がある分野なので、自分の関心に合わせて適宜、取捨選択して読んでかまいません。
ただし、☆印の中山著のコラムの内容は予習を前提として講義します。

第1回は、9月13日(金)567限に行いました。
配布教材をこちらにUPしていますので、よく復習しておいてください。


【学習目標】

様々な法/政治哲学的立場の発想をふまえた上で、自分なりに整合的と考える立場から、正義論・法概念論上の各種の具体的問題について見解を述べられるようになること。また、実定法および政治学関係科目での各種論点にもその思考方法を応用できるようになること。

【内容】

1. 法哲学を学ぶ意義
 現代法哲学の状況を概観した上で、最近の判例などを素材に法哲学的思考を「実践」してみることで、法を哲学的・原理的に吟味する意義を理解する。

2. 正義 (1)
 ロールズ以降の正義論について、各種の立場を理解する。
 → リベラリズム、リバタリアニズム、功利主義、共同体論

3. 正義 (2)
 アクチュアルな問題における正義のあり方を考え、2で扱った各種の正義論上の立場の妥当性を吟味する。
→ 世界正義、世代間正義、科学技術倫理

4. 自由
 「自由」について、各種の法/政治哲学的立場から概念整理を行い、正義論と法概念論の結びつきについて理解を深める。
 → 積極的/消極的自由、自由の内在的/外在的価値

5. 権利 (1)
 「権利」について、各種の法/政治哲学的立場から概念整理を行い、正義論と法概念論の結びつきについて理解を深める。
→ 利益説、意思説、将来世代の権利論

6. 価値
法が実現すべき「価値」は客観的・合理的に語りうるものかどうかといった問題について理解を深める。
→ メタ倫理、熟議民主主義、民主的正統性

7. 法概念
 これまでの内容を踏まえ、「法」が妥当するとはどういったことか、「悪法」にいかに対処すべきかといった法概念論上の問題に取り組み、自分なりに適切と思える立場を構築する。
→ 法実証主義論争、インテグリティとしての法、遵法義務

8. 権利 (2)
 知的財産権・著作権にかかわる問題を具体的素材として、権利概念の理解を深める。特に19世紀ドイツ法思想における権利概念について現代の英米の議論と比較することで、歴史的に相対化する視点を養う。[ゲスト講師:酒井麻千子先生(東京大学)]
→ 自然権、労働価値説、ヘーゲル

【成績評価】

期末レポートによって評価する。テーマ設定は自由、字数は2000~4000字を目安に(多いのはOK)。英語でも可。
自分なりに整合的と考える法・政治哲学的立場から、各種の具体的な論点について一貫した論述ができるかどうかを問う。

【参考文献】

・特定の教科書は指定しない。
・法哲学・政治理論や実定法上の知識は特に前提とせず、初学者に配慮した講義とする。
・講義全体にかかわる入門的な参考文献として、以下など。
 中山竜一『二十世紀の法思想』(岩波書店、2000年)
 W・キムリッカ『現代政治理論(新版)』(日本経済評論社、2005年)
・その他の参考文献は講義中に適宜、紹介する。
・毎回、英語文献を含め一定のreading assignmentを課すので、よく予習することが望ましい。

【注意事項】

・質問等は講義中、その前後、およびメールで受け付けるので、遠慮なく行ってほしい。
・吉良のホームページには、連絡事項や配布資料を掲載するので、積極的に活用してほしい。なお、重要な連絡事項は必ず、学内掲示板等で確認すること。
・講義にあたっては、外部講師の招聘、映像素材の使用などを適宜検討する。
・各自の問題関心を発表してもらい、全体で議論することも有益と思われるので、積極的な立候補を望みたい。
・単位取得要件とは関係しないが、発展的内容を扱う自主ゼミナールも実施する。

シラバスはこちら(ICUサイト:上に書いてあることと同じです)。
 ※ 内容は参加者の関心や希望に合わせ、柔軟に変更します。

ご質問などありましたら遠慮なくどうぞ。
→ 教員連絡先


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